Ttakutakuの書評ブログ

愛媛県にて、奥さん子供と3人暮らしの20代男性です。趣味の読書を活かして書評ブログとして再スタートしました。何かみなさんの役に立つ内容が発信できるように頑張ります

【認知機能障害】認知症の関わり方【あなたは知っている?】

こんばんは

 

今回は認知症の家族様・患者様との関わり方に関して私が気をつけていることを書いて行きたいと思います。

おじいちゃん・おばあちゃんのイラスト

認知症の方の中には関わり方を工夫しないと「私は忘れっぽくなってしまった」といって抑うつ状態になったり、逆に易怒性(怒りっぽくなる)が高くなり、物に当たったり、暴力を振るったりという症状が出てくる方もいらっしゃいます。

 

家族や身近な人。または、自信が働いている施設や病院の職場で認知症の方と接することがある場合はどのような工夫があるのでしょうか?

 

ぜひ私の関わり方が皆さんのやくに立てれば幸いです。

 

目次

認知症とは?

そもそも認知症とはなんなのでしょうか?

認知症とは、加齢や脳の障害によって認知機能が低下する病気です。

「認知機能が低下する病気ってなんだよ!」といわれると方もいらっしゃる思いますので、簡単に認知機能を簡単に紹介すると、

認知機能とは、物事を理解したり、判断したり、論理的に考える機能ことです。

これらが障害されている状態が認知症と言われています。

また、一言で認知症といっても大まかに4の種類があります。

 

認知症の種類とその特徴

どういう原因で認知症になってしまったか」ということで大まかに4つに分類されます。

認知症の種類や特徴についてまとめましたので、ご覧ください。

 

アルツハイマー認知症

脳のアミロイドβという物質が関係して、神経細胞の障害が起こります。短期記憶障害や見当識の低下(日付や場所がわからない)がみられ、、金銭管理や家事も困難になります。頭部CTやMRI検査では海馬(記憶に大きく関わる部分)の萎縮がみられます。進行を遅らせる薬があります。

・血管性認知症

脳梗塞脳出血が原因となります。意欲低下が目立ち、脳梗塞脳出血)でみられるような歩行障害や言語障害、嚥下障害をしばしば伴います。脳梗塞脳出血)を予防することで認知症が進行しないようにします。

レビー小体型認知症

脳にαシヌクレインという物質が沈着して、神経細胞の障害が起こります。幻視(存在しないものが見える)が特徴的な症状です。ほかに嗅覚低下、睡眠中の異常行動(昔していた仕事の作業をしてみる等)、パーキンソン症状(動作緩慢、小刻み歩行)などがあります。根治療法はまだありませんが、進行を遅らせる薬があります。

・前頭側頭葉変性症

人の理性や言語司ると言われる前頭側頭葉の障害は、人格や行動の変化を特徴とするタイプ(万引きする、勝手に出ていく、毎日同じものを食べるなど)や、言語がしゃべれなくなるタイプ、言葉の意味がわからなくなるタイプなどがあります。

 

どの認知症なのかによって治療法や症状が変化します。

しかし、どの認知症も「認知機能が障害される」ということは変わりないです。

 

私が気をつけている事2つ

認知症の方と接する時の工夫を私なりに2つにまとめてみました。

 

認知症の方のお話・訴えをよく聞いて否定しない。

・上手く介入できないとき(リハビリや介助の介入を拒否するなど)は一度距離を置く。

 

これらの工夫を実施し、認知症の方とうまくコミュニケーションを行ってきました。

それぞれ解説します。

まず初めに

認知症の方のお話・訴えをよく聞いて否定しない。

ですが、認知症とコミュニケーションをとるときに、「それは違う」や「○○といったでしょう?」と会話を正すことをする方がいらっしゃいますが、私はそれをしません。

間違いを正さずに会話を聞いてあげるようにしています。

それは、認知症の方を混乱させることを極力減らすためです。

認知症の方のなかには自身の話を「間違いない」と思い話されている方もいます。そんな方に対して会話を正すと、混乱し「私はボケているのね」と抑うつ状態になってしまったり「私の言っていることは間違っていない!」と激怒してしまったりします。

認知症の方のみならず、人間の精神に大きなストレスをかけることはよくありませんよね。だから私はこんなふうに会話をするようにしています。

Aさん「たっくんさん私の娘はアメリカにいってるのよ(留学をしていただけで、今は日本にいる)」

たっくん「Aさんの娘さんは前回病院へお見えになったと思いますけどね?僕のみまちがいかな?」とやんわりと事実を伝えることが多いです。

すると、Aさんは「そう?娘は日本に帰ってきているのかしら?」と抑うつや興奮を抑えて間違いを受け入れてくれる場合が多いです。

 

・上手く介入できないとき(リハビリや介助の介入を拒否する)は一度距離を置く。

施設や病院でで勤務されている方は介入の拒否をされる方を一度は経験されたのではないでしょうか?

そう言った方とコミュニケーションをとる際に気をつけているのは、介入を無理強いしないということです。

 

新人のスタッフが多いですが、認知症の患者様に介入を拒否されても「トイレにでもいきませんか?」「リハビリを少しでいいからしましょう」としつこく介入をして、「出ていけ!」と激怒される。という場面をよく見かけます。

激怒させてしまうと、名前やどういった理由かは覚えていないが、「わしはあいつが気に食わない」と嫌な印象だけ残してしまい、ずるずる介入の拒否が続いてしまいます

 

私は患者様が自身を受け入れてくれるまでは介入を無理強いしません。

「Aさんリハビリにいきましょうか」と声をかけると、

「いやだ!絶対いかない」と言われれば、ベッドサイドでコミュニケーションエクササイズを実施したり、ベッドサイドでの歩行訓練を実施します。

場合によっては患者様とテレビを見ながらお話する場合もあります。

そこで、「この人といると心地よいな」「話を聞いてくれるな」と快刺激を与えるようにして、今後の介入にプラスになるようにしていきます。

すると、1週間ベッドから起きなかったAさんが「あんたが言うように歩いてみようか」と訓練をしてくれたり、日常生活でもあいさつしてくれたりと、対応が変わってくることがあります。(ただし名前はわからなかったり、過去にお世話になった方と勘違いされている場合もあります。)

 

もちろん、上手くいくパターンばかりではありません。

「昔嫌いだった人に似ている」などの理由でどうにもならない場合があります。

そんな場合は、他スタッフへ担当を変えたりしてもらい、介入を減らしていく必要があると思います。

患者様も人間なので、健常人と同じように好き・嫌いがあるのですから。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?自身が働いていて、認知症患者様との関わり方について気をつけている事を書かせていただきました。

認知症とはなにか?

認知症の種類

などをまとめてみましたが、皆さんのお役に立てれば幸いです。

また、私の関わり方として、

認知症の方のお話・訴えをよく聞いて否定しない。

・上手く介入できないとき(リハビリや介助の介入を拒否するなど)は一度距離を置く。

この2点を主に気をつけいます。

「こういう工夫もあるんじゃないか?」や「こういう場合は?」などと気になった方はコメントをいただけたらと思います。

 

それでは、ご覧いただきありがとうございました。